【医療法人 伯鳳会 べレール向島】Webで施設見学

高齢化の進展とともに需要が高まる介護職は、将来性があって待遇の改善が進む職種の一つです。関西・関東を中心に拠点を展開する「伯鳳会グループ」の老健「べレール向島」では、人材定着に向けた処遇改善を進め、多様な人材の活躍を推進しているとのこと。働きやすさや収入面に満足し、結婚・出産後も長く働くスタッフが多いらしいので、さっそく見学に行って確かめてきます。

「べレール向島」へのアクセスは、京成押上線「京成曳舟駅」、東武スカイツリーライン「曳舟駅」「東向島駅」から徒歩5分。7階建ての施設内には、居宅介護支援事業所や訪問看護ステーション、認知症対応型通所介護などが併設されていて、各施設が一体となって地域包括ケアシステムの構築を実現しているそうです。玄関で迎えてくれたのは、子育て中のパパさん介護スタッフさん。「ようこそ！今日はゆっくり見学していってくださいね」。

さっそく施設に入り、介護部門を統括する係長にお会いしました。介護職の処遇改善に取り組んでいるそうですね。「ええ、当施設は業界内でも給与水準が高く、待遇・福利厚生面も充実していることから、結婚・出産後も長く働くスタッフがたくさんいます。最近は、小さなお子さんを持つママさん・パパさんも増えているため、ワークライフバランスに十分配慮し、希望休や有休も取得しやすい体制を整えています」と、係長。

お次は、1階の通所リハビリフロアへ。「通所の利用者様の中には、老健を退所後に利用される方や、将来的には老健への入所を希望されている方などもいて、末永いお付き合いをさせていただいています。4階には少人数制の認知症対応型デイサービスもあり、理学療法士や作業療法士と連携して、安心・安全な在宅生活を継続していただくためのリハビリに力を入れているんですよ」。

2階のリハビリテーション室は、吹き抜けの開放的な空間です。「窓が大きく、スペースが広いため、のびのびと訓練に取り組むことができます。リハビリテーション科ではスムーズな在宅復帰を支えるため、入所後の早い段階で自宅訪問を行い、利用者様お一人おひとりの生活環境を確認した上で、自宅環境を考慮した個別の訓練プログラムを立案しています」と、介護スタッフさん。

お次は、入所フロアへ。フロア全体に手作りの装飾が施されていて、とても明るい雰囲気ですね。「そうなんです。利用者様に季節の変化を感じていただけるよう、介護スタッフが中心となって四季折々の飾りつけをしています。また、施設生活に少しでも楽しみを持っていただきたくて、季節行事の開催にも力を注いでいて、先日は納涼祭を開催してとても盛り上がりました」。春や秋には外出レクリエーションも楽しむそうです。

つづいて、看護師さんの仕事風景を見学しました。「経管栄養などの医療依存度が高い利用者様も複数名入所されているので、看護師を手厚く配置し、緊急時には東京曳舟病院が迅速に受け入れてくれる体制を整えています。近年では利用者様の高齢化が進み、馴染みのある当施設で最期の時間を過ごしたいと希望される方もいて、看護師と介護スタッフが連携して看取りケアにも対応するようになりました」。

最上階の7階にあるレクリエーション室は、職員の会議・研修・休憩など、いろいろな用途に利用しているそうです。部屋の一角では、eラーニングを受講している介護スタッフさんがいました。「介護部門では対面研修を必要最低限とし、必要な学びはeラーニングを活用しています。定期的に受講すべき講座が明記された用紙が配布されるため、こんなふうに好きな時間・場所で職場のタブレットや個人のスマホなどから学んでいるんです」。

レクリエーション室の窓からは、東京スカイツリーがきれいに見えました。魅力的な立地ですね。「ええ、駅に近いだけでなく、施設から徒歩1分の場所にバス停もあるため、日暮里や亀戸方面からもアクセスできます。介護職の勤務時間は日勤・遅番・夜勤の三交替制で、スムーズな引継ぎで残業ほぼゼロを実現しているので、仕事帰りに食事や買い物を楽しむスタッフも多いですよ」と、介護スタッフさん。

駐車場に行き、自然災害・人的災害時などに現地へ出動する大型医療車両「Medical-ConneX」を見せていただきました。「こちらの車両は関連病院の『東京曳舟病院』が管理していて、車内には画像診断装置や検査装置などを搭載し、ネットワーク環境も整えて診療情報管理システムも利用できるようになっています」。こちらの車両を活用し、伯鳳会グループ合同の防災訓練なども行っているそうです。

つづいて、子育て中のママさん・パパさんたちを紹介してくれました。「ワークライフバランスを大切にできる職場なので、どの職種にも子育て世代が多く、男性スタッフの育休取得実績も増えています。2階には法人合同の保育室があり、産休・育休後もスムーズな職場復帰が可能で、子どもが小さいうちは日勤常勤・時短勤務・パート勤務の選択もできるんですよ」と、皆さん。子育て支援も充実していますね。

最後は、スタッフの皆さんに人気の職員食堂へ。「リーズナブルな値段で美味しい日替わりランチを食べることができるので、いろいろな職種が利用しています。職種に関係なくスタッフ同士の仲が良いので、休憩時間は賑やかな雰囲気。年に数回ある職員行事では、ボウリング大会などを企画して盛り上がるんですよ」と、介護スタッフさん。魅力的な職場ですね。今日はありがとうございました。

――お疲れさまでした。人材定着に向けた処遇改善を進める介護施設、いかがでしたか。

うわさ通り、収入面や待遇面に満足しているスタッフさんが多く、高い職員定着率につながっていました。働きやすさも給与体系も整っているため、高いモチベーションで仕事に取り組める環境があり、職場にとても活気があります。

――どんなスタッフが活躍していますか？

一般職は20代・30代が中心で、管理職は30代後半～40代と、比較的若い世代が多く活躍しています。人間関係がとても良好で、退職したスタッフとも良い関係を維持しているそうで、「またべレールで働きたい」と再入職される方も少なくないそうですよ。

――では、ここはちょっと、というところは？

年々、利用者様の高齢化が進み、スムーズな在宅復帰が難しい方も増えているそうで、在宅復帰支援だけに携わりたい方には向いていないかもしれません。利用者様ごとに状況が異なるため、お一人おひとりが望む生活を理解し、併設施設と連携しながら長期的な視点で高齢者の方の生活を支えたいという方におすすめの職場です。

――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。

関連病院の「東京曳舟病院」との連携体制がしっかり築かれていて、毎月WEB会議を通して情報交換を行っているそうです。また、スタッフ間の親睦を深めるため、合同の忘年会なども行っているので、信頼感を持って一緒に仕事ができるそうですよ。